『やしろあず記 ボクのソシャゲ開発日記』は、人気ネットマンガ家のやしろあずきさんが、ゲーム会社に勤めていたころを振り返って描いた実録(?)マンガ。
描かれているのは、ソシャゲ会社の人々の生態、宣伝バナーの作り方、イベント準備中の会社の様子、デザイナーとのバトルなどなど。登場人物は男ばかり、「『NEW GAME!』、ウソじゃねえか!」とぶち切れるのはやめましょう。
モデルになった企業の具体名は書かれていないのですが、やしろさんのWikipediaを見るに、1社目の中小ゲーム開発会社はAiming、2社目の大手ゲーム開発会社はセガ。Aimingが『剣と魔法のログレス』、セガが『ファンタシースターオンライン』を運営していることを思うと、マンガ内にネトゲの描写が妙に多いことに納得がいきます。
個人的に驚いたのは、やしろさんがCEDECのペラ企画コンテストで何度も入賞しているデキるプランナーであること。
ネカマにダマされた話をしばしばTwitterで自虐的につぶやいていますが、その経験さえも企画に生かして、ネカマを見破る「オープンTHEネカマ」という企画が審査員にバカ受けしていたりします。
「こういう企画コンテストってどういう人が応募しているんだろう」と思っていたのですが、こういう人だったんですね・・・。
僕の本名とハンドルネームが並べられて公開され、もうどうしようもないので開き直るに至った記事がフリーランスになる3年前に多分最後に出たペラコンの記事なんだけど、この時のネタもネカマだし自分が相当ネカマに根を持っている事がわかるな……https://t.co/67WfDLqL6t pic.twitter.com/mZfxycU4YE
— やしろあずき (@yashi09) 2018年12月5日
やしろさんは家族ネタの同人誌も出していて、こういう家庭からこういう逸材が生まれるのかと思ったり。父親がファッション会社を経営していて、母親がファッションデザイナーということなので、結構お金持ちの家庭ですね。
こちらは内輪ネタなので万人には勧めづらいですが、ファンの人にはいいかも。