すずきの書評・感想日記

本や映画、ゲーム、Kindle Unlimitedなどで読んだ電子書籍の感想です

森もり子著『さよなら、ハイスクール』

 スクールカースト底辺の男子高校生が、最上位の女子と付き合って、クラスのスクールカースト構造を破壊していく物語。

 結局みんなクラスという小さなコップの中で、青春らしきものを送っていただけなんだというオチなんだけど、予定調和でないキャラクターたちの動きが魅力的だった。

 たぶん化学部の高田さんが作者が自分を投影しているキャラで、ラストの「格好悪い傍観者はもう嫌だから!」というセリフは作者がどこかで感じたものではないかと思ったりした。

さよなら、ハイスクール (1)
ナンバーナイン (2018-07-20)