インターネットの登場で、個人でも簡単に発信できるようになった現代。個人と企業のトラブルで、今までは個人が泣き寝入りしていたようなことがネットを通じて、訴えられることが増えています。
その代表例のひとつが本作『とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話』を執筆した佐倉色さんのKADOKAWAに対する訴え。
担当編集者のボーノさんのたび重なる怠慢、読者プレゼントとして1600枚以上の色紙を描かせる乱暴な依頼があったことなどをTwitterやブログで訴え、多くの反響を呼び、カドカワの株主総会で質問に挙がるまでになりました。
■クリエイターに対する敬意は会社全体に備わっている――カドカワ 2017年株主総会の内容まとめ
とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話
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佐倉さんいわく、「色紙を1枚描くのに30分はかかる」とのこと。1600枚だと800時間=30日以上になりますね。しかも、後からさらに100枚ほど追加されたとか。恐ろしい話ですね。
大出版社にこれだけケンカを売った漫画家が商業でやっていけるのかと思ったのですが、調べてみると、まんがタイムで『シロクマはシェーカーを振れません』という連載を掲載していたようです。
シロクマはシェーカーを振れません 1巻 (まんがタイムコミックス)
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お久しぶりです。数ヶ月前に被災し、それ以降も漫画業以外の都合が重なりまして、2巻の宣伝もまともに出来ず大変申し訳ありませんでした。そんな中ご購入くださった皆様、本当にありがとうございます。
— 佐倉色✦シロクマ①発売中 (@lummmmp) 2018年12月31日
正直、創作本より暴露本の方が売れているので、クリエイターと企業とのトラブルが増えている昨今、そっちにフォーカスした仕事をしたら面白いんじゃないかなーと思ったりしました。